「奪い合う」ではなく「助け合う」サイト戦略

 



2018/10/18

パソコンやスマートフォンが普及し、世の中のインターネットユーザー数の増加は頭打ちになってきました。
しかし今でもWebサイトは次々と新しいものが登場し、その結果、古くからあるサイトに訪問するユーザーを取り合うような状況が増えてきました。
当然、一定のユーザー数を獲得できないサイトは生き残れなくなりますが、後発サイトの場合、真正面からぶつかってもユーザー数のシェアを奪い合い、かけるコストに見合った利益は年々得づらくなってきています。

奪い合うだけでは生き残れない

既に古くからあるサイトからユーザーを奪い、勝つことだけを考えていると真正面からの争いになります。行く先はシェアを奪い合い、お互いにコストをかけ続けて売上を維持することになり、利益は年々減っていく・・・という状況も少なくありません。
また仮に古くからあるサイトに獲得ユーザー数で勝てても、次から次へと同じようにシェアを奪うような後続サイトが乱立し、皆んなが消耗して業界で薄利の悪循環へと陥る可能性もあります。

お互いに助け合うことで共存していく

業界で先行しているサイトの真似をして、真正面からぶつかってもシェアを奪うのは容易ではありません。既に長い期間と予算をかけて発展しているサイトに、一朝一夕で追いつけるわけもなく、多くの場合、先にこちらが消耗してサイトを閉鎖することになります。
そうならないためには、奪い合いではなく、共存を目指す方向性に舵を切る必要があります。
例えば・・・業界トップのサイトでは口コミが充実しているのに、肝心の知りたい施設情報が不足している、とした場合には、口コミも施設情報も充実させた完璧なサイトを作ろうとすると相当な労力が必要になります。
正面から争うのではなく、こちらは施設情報を充実させたサイトにして、口コミはあちら、施設情報はこちら、といったようにお互いに優位なところを作ることで、シェアの奪い合いではなく、長く共存していくことを目的に運営していくことができます。
サイトの構造やコンセプトなどにもよりますが、場合によっては提携を持ちかけてお互いに協力し合うこともできるかもしれません。
ただ、往々にして業界トップのサイトは口コミも施設情報も充実しているので、そこを切り抜けるには別の切り口を見つける必要がありますが・・・

共存する場合も最低限の防衛力は必要

業界トップのサイト内容を補うようなサイトを作ったから奪い合いも起きずに安泰・・・ということはありません。
後続からあなたの立ち位置を奪おうとするサイトは必ず現れます。
そういった時に、あっさり追い越されてしまうのであれば問題です。
自分の得意分野では絶対に負けないように、継続的に発展させていき、もちろんSEOなどの対応もして、後続サイトに追い越されないようなサイト運営をしていきましょう。

まとめ

インターネット黎明期とは違い、ユーザーの総数はこれ以上大きく増えることは無いかもしれません。
しかし、ちょっとしたきっかけで今まで対象外だった層が新たにターゲットになることもあり、それは新たな着眼点やアイデアによって起こります。
利点や魅力のないサイトでは長く生き残ることは難しいですが、他サイトとも助け合いながら長く共存していけたらなと思う次第です。