世にあるビジネス書にはだいたい書かれているので今更な内容ですが、スピードは大事という話です。
提出されない作業には価値がありません
月末が期限の仕事で、それまで必死で作業をしてとても素晴らしいプレゼンが完成間近というところまできても、提出されていないと、その作業に対して価値はゼロです。
仕事は提出(納品、応募、報告、公開などすべて引っ括めて)されて初めて評価され価値が付きます。
・取引先に制作したWebサイトを納品する
・デザインコンテストに応募する
・プレゼン資料を作って上司に見せる
・自作のアクセサリーを公開する
提出するまでは、自分の訓練や自己満足にはなりますが、一切評価はされません。
会社としては、どんなに品質の低い仕事をする人でも、提出されない仕事に比べたら評価されます。
期限には未完成でもいいから提出すること
「品質を求めたら期限内に完成しなかっただけ、あと1日あれば誰よりもいいものができる」
そういって期限を延ばしてもらう人もいるかと思います。
(中には「ちゃんとした品質にするには期限が足りません」と言い訳してズルズルと期限を引き延ばす人もいるようですが・・・)
社内や取引先であれば、それまでの信頼があったり、給与や手付金、打ち合わせなどサンクコストが掛かっているので、1日待ってくれることもあるでしょう。それでも期限を伸ばすには、その「信頼」が消費されていきます。
もともと信頼のない関係の場合、期限を過ぎたら提出するチャンスすらなくなるのが現実です。
なので、期限が決まっている場合は、たとえ未完成でも現時点での状態を提出することが大切です。
定められた期限で提出することで、約束を守るという信頼を一つ獲得して次に進むことができます。(もちろん完成させることができなかったということで信頼が一つなくなりますが)
その後どうするかは、提出されたものを見た人が評価し、既に完成して提出されたものを取るのか、未完成でも品質の高さを見込んで完成まで待つのか判断を下します。
提出できるものがない場合は、最低限この段階までできているので、あとどれくらい待ってくださいと自分で明確な期限を示してチャンスを掴むしかないでしょう。ここでの期日は、事実上最後のチャンスになると思います。
仕事の速度は大事
期限に間に合わせる速度は、仕事をする上ではなによりも大事です。
納品までの速度が受注の決め手になることも少なくありません。
しかしポータルサイトの構築など、システム開発は工数の見積もりが非常に厄介です。
想定していたよりも実装が難しいことも多く、後から仕様が変わったりと、見積もりどおりにいかないことが多々あります。
経験を積むことで期限の見積もり精度を高めていくしかないですが、イレギュラーなことは発生します。
その際も、期日に最低限の要件を満たしたものを提出する必要があります。
そして、未完成部分については、こういう理由で完成が遅れている。現在の状態を提出する。完成までのスケジュールを出す。都度報告する。など、信頼を損なわないためにできることをしましょう。
最終的には品質も大切
当然ですが、最終的には品質も大切です。
速度が遅くて期限に間に合わないのは仕事として論外ですが、評価されるステージに乗ることができれば、あとは結果がすべてでです。
最終的な評価を品質でひっくり返すことができれば、納期は遅いけど品質は高いという「信頼」を獲得することもあります。(これは一部の能力の高い人に見られますが、)誰にでもできることではないし、信頼を得ないことにはどうにもならないので、まずは期限の範囲でできる限りを尽くしましょう。