リモート時代の「配信+決済」システムが整いつつあるかも

 



2020/7/31

新型コロナウイルスによる外出自粛で、各家庭でのネット環境が急激に整備されてきています。

いろんな業界で映像コンテンツが盛んに配信されはじめ、これまでになかったビジネスモデルが生まれてきそうな気配もします。

そんななか、以下の2つの情報が目に留まりました。

  1. Webブラウザ上で純粋なHTTPだけで単方向リアルタイム通信を可能にするHTTPのストリーミングアップロードが遂にやってくる
  2. 自社のECサイトやアプリに「PayPay」を導入できる開発者向けツール「PayPay for Developers」の提供を開始

配信技術

1つ目の情報は配信技術についてです。

広く使われているHTTPプロトコルとブラウザで、ストリーミング配信が気軽に実装できるようになるという内容。

JavaScriptの fetch 関数でストリーミングデータ渡すことができるようになるため、HTMLにほんの数行のコードを書けばリアルタイムの映像配信機能ができてしまう。

決済技術

2つ目の情報は決済技術についてです。

Web上からPayPayアプリを起動したり、QRコードを生成して支払いしてもらったり、事前にPayPayアカウントと連携していれば、その場で決済することもできます。

キャッシュレス決済の障壁も徐々に低くなってきており、特にPayPayはマイナポイントとの連携も可能なので、サービス提供側のアドバンテージは大きいのではないでしょうか。

組み合わせる

いわゆる「投げ銭」サービスについて、直接ユーザー間で送金をさせるには資金移動業の登録がないと難しく、他の方法を使わざるをえません。

現在のところ、 外部サービスを使った投げ銭の方法として

といった方法がとられています。

ECサイトでのデータ販売は配信中にリアルタイム決済してもらうのは難しく、ECサイト自体に会員登録も必要で、面倒です。

YouTubeのスーパーチャット機能はまさに投げ銭システムですが、過去1年間の動画再生時間が4000時間以上かつチャンネル登録者数が1000人以上という厳しい条件があり、新規で導入するのはほぼ不可能です。

ポイントでのやりとりについても、ECサイトのように面倒さが拭えません。

上記を考えると、今回発表されたPayPayの決済サービスは機能的にも普及率的にも魅了的に思えます。

動画配信に関しては、最低限スマホさえあれば定点での映像配信は可能でしょう。

PayPay決済とHTTPストリームを組み合わせれば、現状最大のネックである「リアルタイムかつシームレスな決済」が実現できるかもしれません。