ポータルサイトの整理術

 



2020/9/18

テレワークが広がり、部屋の片付けなどされた方も多いのではないでしょうか。
部屋が綺麗になるとテンションが上りますよね。

部屋が片付いていないゴチャゴチャしている状態では、(今はそういった機会が難しいですが)お客さんが訪れてもどこに居ればいいのか困ってしまいます。

ポータルサイトにも整理整頓は必要

部屋の整理整頓、PC内のファイル整理などと同じように、ポータルサイト内のコンテンツもできるだけ整理しておくことが必要です。

例えば、ポータルサイトのトップページを開いたときに、バナーが目まぐるしく動いていたり、多種多様なコンテンツがぎっしりと敷き詰められて情報が入り乱れていたら、よほど目的がしっかりしていない限りは見る気がなくなってしまうでしょう。

整理できていない状態の問題点

ポータルサイトで情報やコンテンツが整理されていないと、以下の問題が発生します。

訪問したユーザーが何をすればいいのか分からない

まず、訪問して最初に何をするポータルサイトなのかすぐにわからないと、ユーザーは一気に離脱しやすくなります。

検索して入ってきたユーザーは目的があってアクセスしているので、記事ページなど必要な情報を読んだら離脱する可能性はもともと高いですが、SNSや広告などなんとなくアクセスしたユーザーに対しては最初の掴みが大事になります。

このポータルサイトは「ニュース系の記事サイトポータルですよ」だったり「会員登録をしてこんなメリットがありますよ」ということをスッキリと伝える必要があります。

ポータルサイト運営者の思考が明確にならずボヤける

問題はユーザー側だけではありません。

そもそもポータルサイト上が混乱している状態ということは、ポータルサイトを作っている運営者側の思考がすでにまとまっていない状態です。

思考がまとまっていないから、ポータルサイト上が雑然として、それを見て何か手を打とうと考えようとするので、更に情報を追加してしまったり最適でない手を打って余計にポータルサイト上が混乱していく。

そんな悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。

まずは考えを整理して、ポータルサイト本来の目的を明確にしてから、必要なものだけを配置していくといいでしょう。

ページにコンテンツを配置しすぎない

長くポータルサイトを運営していくと、日々情報や機能を追加していきどうしてもポータルサイト内に表示したいコンテンツ量が増えていきます。

当然、作成したコンテンツを見てもらえないことには意味がありませんので、どこかにリンクやコンテンツの抜粋したものを張っていくことになります。大体は、トップページになることが多いです。

そうするとページ内に徐々に情報が増えていき、本来見てもらいたかったはずのものが目立たなくなり、本末転倒な状態になってしまいます。

新しいコンテンツを配置する際には、本当にその位置でいいのか、そのページに表示する必要があるのかしっかりと精査し、ユーザーの視線誘導も意識した配置を心がけましょう。

また、近年はスマホでのアクセス割合が多いので、スマホの画面で十分に伝わりきるボリュームに収めましょう。

使わない/使われない機能は思い切って削除

実は使われていない機能、ポータルサイトの主旨とズレてしまっている機能などがある場合があります。

運営方針にもよりますが、その機能の存在が弊害となっている場合は思い切って削除してしまったほうが、ユーザー(特に新規のユーザー)にとっては、余計な情報が入らずポータルサイト全体のわかりやすさが向上します。

また、機能によっては運営者のメンテナンスが必要であったり管理コストが掛かるものもあるので、その場合は削除する優先度は高くなります。

もちろん既にある機能を削除することになるので、少人数でも実際に使用しているユーザーがいる場合は慎重に判断する必要があります。

古い情報は捨てる

当たり前のことですが、情報は日々変わっていくので、数年前に作成した情報が古くなって使えなくなることがあります。

たとえアクセス数があっても、そのまま放置していると間違った情報が伝わってしまうので、ポータルサイトの信用に関わります。

過去のログとして残しておく場合は、明確にアーカイブとして分けておきましょう。

無理にポータルサイト内に作らず別サイトに分ける

ポータルサイトが雑然としてしまう原因の一つに、すべての情報を一つのサイトに統合してしまうことが挙げられます。

もともとポータルサイトは、特定のジャンルの情報をひとまとめにするようなサイトのことを指すので、情報を増やしていくことは重要な要素ですが、時々「それは別サイトに分けたほうが……」と思うケースもあります。

開発コストの面では、同じデータベースの情報を利用する場合、同じポータルサイト内に作成したほうがデザインも含め安い金額で実装できることが多いのも事実ですが。

また、別サイトにする場合も、時には他社のサービスを使ったほうが低コストで効果的な場合もあります。
SNSなどは一般的ですが、EC機能(ショッピング機能)などは自前で作る場合は予算もセキュリティ面の安全性も大変なので、ショッピングカート機能などを利用するほうがいいでしょう。

整理ができれば明確になる

ポータルサイト上の情報が整理できれば、ユーザーも何をすればいいか明確になり、離脱率低下に繋がります。

また、運営する上でも、常に何が必要で何が不要か方向性が明確になるので、次にどのような手を打てばいいか考えやすくなるでしょう。