問い合わせフォームはGoogle・マイクロソフトの検討を

 



2020/11/04

ポータルサイトに関わらず、あると便利な「問い合わせフォーム」ですが、外部のフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

外部のフォームとは?

多くの場合、問い合わせフォームはサイト内に動的プログラムを使って構築しますが、 問い合わせフォーム自体を外部のサービスに任せてしまおう、というものです。

先日、Microsoft が Office サービスの一部として Microsoft Forms を開始しました。

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/online-surveys-polls-quizzes

これまでは Googleフォーム がメジャーでしたが、選択肢が増えました。

問い合わせフォームに必要な機能

問い合わせフォームには以下のような機能が必要です。

  • 入力欄の表示
  • 入力内容の検証(バリデーション)
  • 入力内容の送信(メール通知)
  • 不正送信の防止
  • 送信完了表示
  • データの蓄積

なかには予算や期限の都合で「不正防止」や「データ蓄積」を省くケースもありますが、一般的には必要なものです。

これらの機能を自前で用意するため、それなりの工数と費用がかかります。

郵便番号から住所を自動入力したり、カレンダーから日付を入力したりするような高機能な入力欄があれば、さらに工数・費用が増えます。

Googleフォーム、MSフォームについて

いずれも機能はほぼ同じで、無料で利用できます。(アカウントは必要)

一般的な問い合わせフォームなら短時間で作成できるでしょう。

また、データの蓄積も可能で、Googleなら Googleスプレッドシート、Microsoftなら Excel でダウンロード可能です。

前述した「問い合わせフォームに必要な機能」は全て揃っています。

フォームを利用する場合、通常は自サイトの「お問い合わせ」などのリンクで外部フォームに直接リンクします。

リンクしたくない場合、フォームを作成後「埋め込み」することもできます。
自サイトのページに埋め込みコードをコピー&ペーストすることで、サイトから離脱せずフォームを表示できますが、スマホなど小さい画面では見た目が厳しくなります。
(フォームの高さが固定のため、送信ボタンなどが隠れる場合がある)

デメリットは?

  • 細かいデザインの変更はできません。
    各サービスが用意したテンプレートを使用し、色を変更するなどで対応します。
  • SEO効果はありません。
    フォームが検索上位にヒットする必要はありませんので、問題ないでしょう。
  • 「確認画面」はありません。
    日本のWebサイトでは入力確認画面を備えたフォームがあります。
    いくつかのステップを経て送信するような、項目の多いフォームには必要だと思いますが、問い合わせフォームくらいでしたら確認は必要ないと思います。
  • アクセス解析が設置できません
    場合によってはこれが最大のデメリットになるでしょう。
    アクセスしたかどうかを調べるなら、自サイト側で「問い合わせリンクをクリックした」という計測が可能です。
    ただ、どこの入力で離脱したか、どのような入力ミスをしたかなど、細かく調査することはできません。

フォームの送信内容は大切な資産

問い合わせフォームから送信される内容は、お客様のとって大切な資産となるため、できれば自らコントロールできる状態が望ましいのではないかと思います。

Googleフォーム、Microsoftフォームとも、問い合わせフォームとしての用途以外にアンケート用フォームやテスト用フォームとしても利用可能ですので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。