Adoveイラストレーターの生成AIをお試し利用

 



2023/11/27

昨年Adoveからリリースされた画像生成サービス「Adobe Firefly」が同社アプリケーションのイラストレーターでも利用可能となりました。
既に巷では話題騒然ですが、ベクター画像で生成ができるという事で早速試してみることにしました。

ベクター画像の利点

ベクター画像ならばサイズの拡大縮小が自由にできるので一度作ってしまえばどのような媒体でも難なく利用可能というのが魅力的です。自動生成の画像を修正・微調整するというのはなるべく避けたいのが本音ですが、編集がやりやすいという点ではベクター画像に勝るものは無いのではないでしょうか。

テキスト入力で画像生成

色々な機能があるイラストレーターの生成AIですが、他のサービス同様テキスト入力によって画像を生成します。
無難なテーマとして「デスクトップパソコン」で生成してみます。
一度の生成で3種類のバリエーションができるので全てを並べて比較してみます。

細部の点で若干雑な部分がみられるものの全体的にはまあまあ良い印象です。ただ実際の案件でこのまま使えるレベルかと問われれば首をひねるクオリティではありますね・・・。致命的なのは色合いですがこちらは調整できるので時間や手間を惜しまなければ問題無いかと思われます。

種類を変更して生成

生成のオプションとして「種類」というものがあります。
最初に生成したものは「被写体」だったので、ここを「アイコン」として試してみることにしました。

生成された画像は下記になりますが、疑問を感じるクオリティです。生成テキストの調整が必要な気がしました。

他のテキストで生成

「会社員 笑顔」で生成

使い方がざっくりわかってきたので色々なテキストで生成を試してみました。
人物はまあまあ許容レベルかなというところですが、海外イラストに近いテイストになってます。
案件によっては利用可能といったところでしょうか。

特定のシーンで生成するとどうなるか

単語や補足テキストのみだと単調な画像しかでてこないので、具体的なシーンで生成を試みました。
「ホワイトボードに数式を書く女性」で生成した結果が下記です。

「数式ではないのでは?」「ペンを二刀流にしているのはなぜ?」「手元の描写が怪しい」などやはり細部に難ありといったところです。※手元の描写については他の自動生成サービスでも危うい感じではあります。

まとめ

AIの自動生成(画像・動画)に関する話題や実際の案件への導入が活発化してきた中、「ベクター画像で画像生成」というAdoveが得意とするところでのサービスが始まりました。しかしながら、まだまだスタートしたばかりという印象はぬぐえません。
今後の精度向上に期待したいところです。