Windows版のパッケージマネージャーChocolateyの使い方

PCを新しくセットアップする際に

PCを使うのにプリインストールされているソフトウェアだけで仕事を続けるのは難しく、新しくインストールすることは必要不可欠なことだと思います。 特にPCを買い替えたり、初期化した後に、これまで使っていた状態にまでセッティングしようとすると、いくつものソフトをインストールしなくてはいけないので、場合によっては一日仕事になります。 ソフトのインストールで面倒なのは、いちいち配布しているサイトを開いて、インストーラーをダウンロードして、インストーラーを起動したら、規約に同意して、インストールするフォルダを選択して…という手順を毎回行わないといけないことです。 MacOSやLinuxには、パッケージマネージャーとしてHomebrewやaptなどの機能がありましたが、Windowsではあまり有名なものはありませんでした。 最近、Windowsで使えるパッケージ管理ソフトchocolateyの名前を少しずつ耳にするようになったので、使ってみることにしました。 Microsoft OfficeやAdobe Photoshopなど有償ソフトは、パッケージを購入したり、支払いをしたりする必要があるので使えませんが、無償で公開されているオープンソースソフトウェアなど多数あるので、chocolateyでひとまとめに管理しておくと、後々便利になると思います。 chocolateyは、WindowsのPowerShellを使ってコマンドラインから入力するので、慣れていない方には難しいかもしれません。 またコマンドラインからの操作は、PC内のデータをOSを含めてすべて削除することも可能なので、不用意に分からないコマンドを入力しないようにご注意いただき、自己責任でご利用ください。

chocolateyのインストール

この手のサービスは日々機能更新されて方法が変わることが多いので、必ず公式サイトから最新情報を確認してください。 Chocolatey-Windows用のパッケージマネージャー 法人ライセンスもありますが、今回は試しに個人用をインストールして使ってみます。

PowerShellを管理者権限で起動

Windowsのスタートメニュー(Windowsアイコン)を右クリックして、「Windows PowerShell(管理者)」をクリックします。

コマンドを入力してインストール

PowerShellに以下のテキストを入力してEnterを押します。
$ Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))
しばらく待って、エラーが出なければインストール完了です。

インストールを確認

以下のコマンドを入力+Enterを押して、バージョン情報が表示されたらOKです。
$ choco

chocolateyの使い方

chocolateyにはソフトを管理するコマンドが用意されています。 以下、基本的なコマンドを紹介します。

インストール済みのソフトを一覧表示

$ choco list -l

インストールしたいソフトがchocolateyのリポジトリに存在するか確認

$ choco search {パッケージ名}
さらに情報を確認したい場合は`info`が使えます。
$ choco info {パッケージ名}
これらコマンドについては、公式サイトのパッケージ一覧から直接探したほうが楽だと思います。 chocholateyパッケージ

ソフトのインストール

$ choco install {パッケージ名}

ソフトのアップデート

$ choco upgrade {パッケージ名}
パッケージを指定してアップデートします
$ choco upgrade all
すべてのソフトをアップデートする場合はallが使えます。
$ choco outdated 
更新のあるパッケージを取得します また、必ずしも最新版にしたいとは限らないので、特定のバージョンに留めておきたい場合は、`choco pin`を使用します。 ピン留めしたパッケージは、`choco upgrade all`の対象にならなくなります。
# ピン留めしているパッケージを確認
$ choco pin

# パッケージをピン留め
$ choco pin add --name {パッケージ名}

# パッケージのピン留め解除
$ choco pin remove --name {パッケージ名}

ソフトのアンインストール

$ choco uninstall {パッケージ名}
アンインストールの機能はまだ不安定という情報もあるので、もしアンインストールに失敗したらWindowsのアプリ一覧から手動で削除する必要があります。

メリットとデメリット

これまでダウンロードしてインストーラー経由で使っていたのが、コマンド一つでインストールできるようになり、使いこなせば初期セットアップの手間がかなり軽減されると思います。 また、ソフトの一括アップデートも可能なので、いつまでも古いバージョンのソフトを使い続けて、セキュリティの脆弱性を放置するということも避けやすくなるのではないでしょうか。 ただ、コマンドラインという使い慣れていない方にはハードルの高い操作方法となるので、導入が難しいかもしれません。 chocolateyにはGUIのパッケージもあるようなので、インストールすると管理がしやすくなると思います。 Chocolatey GUI また、当然ですがChocolateyに世のすべてのソフトが有るわけではなく登録されているソフトしかインストールできません。 できないものは従来の方法でインストールする必要がありますが、従来のインストーラーでのインストールと、chocolateyでのインストールが重複すると思わぬ不具合が起きる可能性があるのでご注意ください。 いろいろ難しいところもありますが、PCにインストールするソフトの管理に役立つ機能なので、興味がある方は使ってみてはいかがでしょうか。