具体的なユーザーをイメージしてポータルサイトを構築する

 



2020/6/25

そのポータルサイト、誰に向けて作られていますか?

もちろんポータルサイトを訪問してくれるユーザーですよね。

では、そのユーザーはどんな人ですか?

ポータルサイトの情報やコンテンツに興味がある方?

・・・

曖昧ですね。

すごく曖昧です。

ポータルサイトに限らず、Webサイト、もとい世間一般において、サービスを作る場合はターゲットとなるユーザーの姿を年齢性別は当然、髪型から服装、性格、家族構成や居住地、生活様式まで具体的に仮想しましょう。

ペルソナマーケティング

マーケティング用語では、ターゲットとなるユーザーを具体的に想定して、その仮想ユーザー(ペルソナ)に対して最適な手法を作り上げていくことを、「ペルソナマーケティング」といいます。

漠然と

30代男性向けに、こんな感じで……。

と、サービスを打ち出しても、やはりどこか焦点が合っておらず、ターゲットの範囲に入っていても引っかかりづらいです。

そこを、

32代男性、板橋区で一人暮らし。
出身は青森で、大学進学で東京に上京し、卒業後はそのまま就職。
新宿の広告代理店に努め、営業で年収350万円。
週末は大学時代の友人と飲みに行くことが多く、月に1度程度趣味の釣りに行く。

のように具体的にイメージしてみます。

もちろん1人だけペルソナを作っても、あくまで想定しただけの存在であり、1例でしかないので、そこに合わせて手法を考えても偏りが出てしまいますが、目的としているターゲットユーザー層の人物像を何人か作って考えることで、実際のターゲットに訴求できる(刺さる)かどうか、仮設を立てやすくなります。

当然ですが、闇雲に想定するのではなく、事前に市場調査などを行ってターゲットとなる層を絞り込み、その上でペルソナを作っていくことが重要です。

更に踏み込んだ手法

ペルソナマーケティングはあくまで仮想でしか無いので、実際のユーザーとは完全に一致はしません。
最初の「30代男性~」の例よりは全然マシですし、メリットもありますが、範囲を絞っただけなので、大きな括りでは同じことをやっています。

サービス作成時に検討する手法とはずれてきますが、更に踏み込んだ手法として、完全に個人に焦点を合わせてパーソナライズ化する手法もあります。
ポータルサイトを利用するユーザーの行動履歴を記録していき、ユーザーの好みに合わせて表示するコンテンツを変えていくというものです。

AmazonなどのECサイトでは、買ったことのある商品に合わせておすすめの商品をアピールしたり、そろそろストックが切れそうなタイミングで消耗品を表示したりと、個人の行動に合わせて最適化されるようにしています。

実際に同じような機能を実装しようとすると、機械学習やAIなどの、かなりの費用がかかることが見込まれるので、スモールスタートするサービスではあまり現実的ではありませんね。

一人の人間をちゃんと見る

広告業界などではF1層のようなグルーピングした呼び方がありますが、今は技術や文化が発展し、個人個人が強く特徴を持った生活をするようになっているように感じます。

ポータルサイトを構築する際にも、ターゲットを雑にグルーピングせずに、具体的な知人に利用してもらうことを想定しながら、キレのあるコンテンツを作れると良いですね。