差別に配慮した命名規則について

 



2020/7/10

アメリカで問題になっている Black Lives Matter 運動の拡大を受け、米Twitter社がソースコードその他に使われる単語を見直すというツイートが話題になりました。

ツイッター上では #WordsMatter というハッシュタグで拡散されており、賛否あるようです。

Whitelist → AllowlistBlacklist → Denylist などは、なるほどなと思う一方で、これまであまりに無意識に使いすぎていて慣れるのに時間がかかりそうです。

ITエンジニアに大きく関連するであろう Master/slave → Leader/follower は衝撃的です。

データベースの構成などは Master/slave という命名が一般的ですし、Gitのデフォルトブランチ名は master という名称が一般的です。
(個人的には primary/replica は受け入れやすいかなと思います)

ブランチ名の変更についてはGitHub社のCEOも「すでに取り組んでいる」とのことで、名称の変化が予想されます。

プログラミングの世界は基本的に英語なため、当然Twitter社もGitHub社も世界中に影響を及ぼすことは承知の上でしょう。

だからこそ、差別撲滅のためにできることとして「言葉の定義を見直す」ことを選んだのかもしれません。

黒人差別は特にアメリカには非常に根が深い問題で、おそらくこの先もまだ続くでしょうが、世界中を巻き込めば少しずつ改善していくかもしれません。

いずれも日本人には馴染みが薄いのですが、ITエンジニアの世界はグローバルなため、この差別問題に良い意味で「強制参加」になります。

この機会に、もうすこし意識を高めてみようと思いました。