ポータルサイト構築・運営する際の大切なこと「真似ではなく考えよう」

 



2021/2/12

このコラムでも何度か似たようなことを書いてきましたが、ポータルサイトを立ち上げるときや改修をする際は、「競合サイトを参考に」「まずは先駆者を倣って」というのが、最初の取っ掛かりにするのによく使う方法です。

闇雲に案を出して成果の上がる方法を導き出すのは結構大変です。なので、世に既に実績のあるサイトがあるのであれば、使える部分は参考にするのが効率的です。

ですが、ただ単に真似をして同じ物を作るのでは、同じような効果は出ないでしょう。モノによっては著作権的にもリスクがありますし、やはりパクリはよくありません。

競合サイトは考えて作っている

なぜ真似をしても効果は出ないのか。答えはシンプルで、競合サイトではコンテンツを作る際に、考えて作っているからです。

なにを当たり前のことをと言われそうですが、現在の自分の状況や環境によって、最適な施策は様々となるところを、先駆者は一つ一つ仮説や検証をもとに考えて作り上げています。

それをただ表面だけ真似をしても同じような、ましてや先駆者を追い越せるような効果は出るはずもありません。

自分の状態に合わせて考えよう

逆に言えば、競合サイトを参考にしつつも、自分の持っている技術や情報と組み合わせることで、より効果を出せる可能性があります。

悪い例

【1】競合サイトに口コミ機能がある
 ↓
【2】自身の運営サイトに口コミ機能を付ける

これはなにも考えていない例です。

良い例

【1】競合サイトに口コミ機能がある
 ↓
【2】なぜ口コミ機能がついているのか、どんな効果があるのか
   ⇒一般の人の信用できる情報を得られるようにするためではないか
 ↓
【3】信用できる情報を伝えるにはどうすればいいか
   ⇒自社の状況だと一般からの口コミより専門家から直接の方が信頼度の高い情報を発信できる
 ↓
【4】自身の運営サイトに専門家の紹介する情報ページとそのリクエスト機能を付ける

単純な例ですが、「なぜその機能がついているのか」→「自分の状況だとどうするのが最適か」を機能を付ける前に考えています。

まとめ

ポータルサイトを運営していて成果が上がらない時、競合サイトは上手く言っている様子を見てしまうと、焦りから何か早々に手を打たねばと、単純に真似をしてしまう場合があります。

ですが、競合サイトには長年培ってきたノウハウなどの上にコンテンツを積み上げているので、その上辺だけを真似ても良い結果にはなかなか繋がりません。

競合サイトと自身のサイトを見比べて、なにが足りてないのか、どの部分は勝っているのかを分析して、より良い方法を見つけてみてください。