ポータルサイトブログ売上に繋げるためにポータルサイトという選択

 



2018/3/02

会社のWebサイトを作ろうとした場合、まずはコーポレートサイトを格好良くしっかりと作りたいと考えるのが自然です。
そしてお金をかけて作るからには、売上につなげるために、注文や成約につながる問い合わせがあるサイトを目指そうと考えるでしょう。
しかし、その目的を達成するのに、本当にコーポレートサイトがベストなのでしょうか。
他の選択肢がないか、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

例えばハウスメーカーの場合

なにかイメージしやすい形があるといいと思うので、試しにハウスメーカーが新しくサイトを作ろうとする場合を例にしてみましょう。

通常のコーポレートサイト

ハウスメーカーのコーポレートサイトを作ろうとすると・・・

  • お知らせ
  • 自社について
  • 技術・サービス
  • これまでの実績
  • お問い合わせ

このようなページを用意するのが一般的でしょう。
自社についての理念や沿革、所在地などを伝えて、技術を知ってもらい、実績もあるので気に入ってもらえれば安心感もあり、そのままお問い合わせをしてもらう。
基本的でありながら、理想的な構成だと思います。
このサイトをちゃんと見てもらえるなら、ですが。
既に会社名を知ってもらっていて、さらに詳しく知りたいと思っている方には効果的なサイトです。
もう少し広く捉えると、「地域 ハウスメーカー」「独自技術 ハウスメーカー」で検索するような方がターゲットと言えるでしょう。
それ以外の、「家を建てたい」「地震に強い家」など目的から探している人には、なかなか伝えたい事が届きません。
売上に繋がるサイトにするためには、絶対的に見てくれる人の数(アクセス数)が少ないのです。
そこで少し考え方を変えて、「家を建てたい」「地震に強い家」というような、目的から探している人を取り込むことを考えた時に、ポータルサイトという選択肢が登場します。

ポータルサイトという選択

自分は一ハウスメーカーなので、ポータルサイトなんて作れないし管理できない、そう思われるかもしれません。
しかしポータルサイトを作れるのは、基本的に業界の専門知識がある人です。それは大企業だけでなく、個人でも十分可能です。
ハウスメーカーがポータルサイトを作るなら、例えば「住宅のことなら何でも分かるポータルサイト」などが考えられます。
屋根、玄関、断熱材、内装、キッチン、トイレ浴槽の種類など、一般の人が家を建てたいと考えた時に、屋根の形の違いなど気になるポイントが調べられるサイトがあれば便利でしょう。
もしくは「家を地震から守るポータルサイト」など、家にヒビが入ったりした時に対処法やどのように修理を依頼すればいいのか、費用はどのくらいかかるのかなども知りたいポイントです。
上記の例では、実際にどれくらい売上に繋がるかわかりませんが、知りたい情報が得られるポータルサイトがあればそこにアクセスが集まります。(どれくらい潜在的な利用者が存在するかはキーワードの検索数など仮説を立てて検証するべき)
アクセスさえ集まれば、サイトのどこかに「ハウスメーカーに見積もりを依頼する」などの問い合わせに繋がる流れを作るだけで、全国から問い合わせが殺到することも不可能ではありません
このように、コーポレートサイトで直接的に会社情報を発信する以外にも、会社のメイン事業の売上に繋げる方法が見えてきます。

他社と提携することで、問い合わせを紹介して紹介料を得ることもできるかもしれません。
ポータルサイトは情報が命なので、最初のうちは役立つ情報を書き込むのに労力が必要ですが、一旦アクセスが集まりさえすれば継続的に効果が得られます。
また仕組みづくりによっては、同業他社や業界に詳しい方に(安価、無料、逆に手数料を貰いつつ)情報を追加してもらうことも可能でしょう。
通常のコーポレートサイトではできないような流れを作ることができるのが、ポータルサイトの強みです。

つるはしを売れるようになる

ゴールドラッシュのつるはし売りは有名ですが、コーポレートサイトだと自分は金を掘る人に近く、ポータルサイトだとつるはしを売る人に近づくことができます。
前述のように紹介料を得たり、有料で広告枠を販売したり、新しいサービスを思いつくかもしれません。
成果が出るようになるためには、お金をかけてポータルサイトを作るだけではなく、人的コストを投入し運用をし続けなくてはならないので、正直かなり大変です。
そういう点では、コーポレートサイトは制作費用も抑えられますし、業種や状況によってはポータルサイトにするよりも手軽に効果がある場合もあるので、一概にどちらがいいとは言えません。
しかし、これから先も競争が熾烈になっていく世の中を生き残るために、一歩違う目線で進んでいくことも一つの選択肢になるのではないでしょうか。